現在まで歯科治療と呼ばれ分野としては、虫歯治療やそれに伴う補綴
処置(義歯作成などを含む)、歯周病治療が行われてきました。しか
し、最近なり虫歯や歯周病のみならず、口腔全体の健康管理が必要とな
り、口腔粘膜などの軟組織疾患や顎関節の異常である顎関節症などの治
療にまでに範囲を広げて、口腔疾患から全身状態予測し、内科などと連
携治療を行ってきました。
そして現在においては、精神や心理状態と歯科との関連が取りざたさ
れるようになってきました。どういうことかというと、精神状態が口腔
内になんらかの症状を発症させるのです。症状としては虫歯や歯周炎が
ないのに歯が痛む。舌に器質的異常がないのに痛みがあったり、味覚に
異常があるもしくは味覚が消失する。顎や顔面全体に原因不明の痛みが
出現するなどです。

これは口腔の感覚神経が鋭敏なゆえに心の状態を反映しやすいためにあるのです。これらの症状は現在の歯科医師たちを臨床上に大いに悩ませています。しかし実際の原因をつきとめた場合、患者さんに非常に喜ばれることがしばしばあり、この仕事をやっててよかったと思うこともありました。
こんなことからこれからの歯科医療にかんしては全身的なことだけで
はなく、患者の精神や心理状態についても知識をもつ必要があると思っ
てます。いまさらながら、病気だけではなく患者をみることが必要では
ないかと思い知らされる今日このごろでした。
歯科医師 村上
コメントの投稿